

伊那食品工業株式会社 代表取締役会長 塚越寛氏は、会社の存在意義を、
「社員を幸せにするためにある。そのことを通じて、いい会社を作り、地域や社会に貢献する」
と考え抜いて 結論づけ、それを実現するために、会社が永続することが一番大事だと気付いたと、この本の中で述べていました。
会社が社員を幸せにするためにある、なんて、考えたことがなかったので、新鮮でした。
そしてそれこそが、人本経営の真髄であると思います。
会社の永続を目指すためには、常に遠きをはかり、安定的に成長をする必要があります。
それを、著書は年輪経営と呼んでいます。
木の年輪のように前年より確実に成長していく。無理な急成長はせず、ゆっくり少しずつの成長を目指す。
そして、成長とは、前より幸せになったな、快適になったな、と社員が実感することだと述べています。
100年先の未来を見据えて、今どうあるべきかどのように経営すべきかを考えて決断をするからこそ、安定成長があるのだと思いました。
伊那食品工業の新入社員研修は、2週間の研修の後で、新入社員の意識が次のように変わるそうです。
限られた人生の中で、やるだけのことはやりたい、会社に働かされているんじゃなくて、「働かなきゃ損だ」と考えるようになり、「会社を儲けさせるために働いているんじゃない。自分たちの幸せのために働いているんだ」と本当に納得します。
そうすると、自ら動きだし、いい会社の好循環が始まります。
基本の5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)も徹底的に叩き込まれます。
このように、教育もしっかりするのでしょうが、先輩社員たちも同じように自ら頭と体を動かしていい会社のために働いているために、新入社員たちも納得するのだと思いました。本当に素晴らしい会社です。
このような会社が日本にどんどん増えていけば、この世の中はもっと幸せになると思いました。
そのために、人本経営伝道に励もうと強く思います。